不妊治療

全然妊娠しない!①タイミング療法編

みなさんこんにちは。

エルです。

今回は不妊治療について書いていきたいと思います。

非常に長くなるので記事をいくつかに分けて書きたいと思います。

私は子どもの頃から風邪をあまりひかずに健康で育ってきたと思っていました。

なので健康面では特に不安はなく、結婚してもすぐに子どもはできると思っていました。

それがまさか、蓋を開けてみると自分が不妊だなんて…。

そして不妊治療をすることになるなんて考えてもいませんでした。

結婚してすぐに子どもを望むも音沙汰なし

結婚したのは30代だったので、いつでも妊娠ウェルカムな状態でした。

というかなるべく早めに!と思ってすぐに妊活を始めました。

生理の周期も安定していたので排卵日もばっちり分かっていました。

なので望めばすぐに妊娠できるだろうと思っていたのですが、3か月経っても妊娠しない。

この3か月はきっちり排卵日の前後にタイミングを数回取りました。

自信はあったのに生理はご丁寧にきっちりやってくる。

3か月で見切りをつけるのは早いかもしれないし、実際に夫にも言われました。

「まだ3か月なんだし、そんなにすぐにできないよ」

と…。

しかし私はこの時点でなぜかイヤな予感がしていました。

そしてこの予感が当たることになるなんて…。

不妊治療のクリニックの決断は素早く

妊活を始めて3か月…既に不安になる私。

とにかくネットで検索魔になり妊娠しない理由をいろいろと調べてみる。

しかし妊娠しない理由というのが多岐にわたる上、現在の医療の力をもってしても分からないことだらけだということ。

そんなことを自分で調べるよりも、まずはクリニックで自分の状態を調べようと思いました。

本当は健康だと思っていたけど、何か病気が隠れているかもしれない…そう思うともう不安になりさらに検索が加速します。

まずは通勤圏内にあるクリニックを探し、そこから良さげなところを決めました。

そして夫にもクリニックに行くことを伝えました。

「まだ妊活も始めたばかりなんだから、そんなに焦らなくても大丈夫だよ」

と言ってくれますが、その頃はその言葉が非常に無責任に感じました。

「まだ始めたばかりって言うけど、もう私たちそんなに若くないし何か妊娠しない原因があるかもしれない。とりあえず私だけでもクリニックに行ってみる」

と押し切りました。

クリニックも無事に予約が取れたのですが、それだけでもかなり心は軽くなりました。

これで妊娠できるかもしれない…そう思うと今の状況から一歩前進できるのが嬉しかったのです。

不妊治療の検査とはどういうもの?

これまで婦人科にはピルを処方してもらったり、カンジダ症の治療で何度か通ったことがあります。

しかし本格的な不妊治療は初めてなので緊張していました。

■不妊治療の流れ

①問診
病歴や月経周期や生活習慣などを質問され、その上で何か問題がないかを確認してもらいます。
生理や基礎体温の記録を見せましたが、この時点では特に問題はなさそうでした。

② 血液検査
性病検査と月経周期に合わせてホルモン値を測定します。
私の場合は生理終了後に受診したので、FSH、LH、E2、PRLなどのホルモン値を採決で測定しました。
これは卵胞の発育に必要なホルモンが分泌されていることを確認します。
ちなみに次回以降は、排卵前にLHやH2のホルモンが分泌されていることを測定し、排卵後に黄体ホルモンが分泌されていることを確認します。

③超音波エコー
卵胞の発育状況や子宮の状態、卵巣の状態などを確認するためにプローブで経腟エコーを行います。
生理後なので小さな卵胞が育っていることを確認します。
ちなみに排卵前になると主席卵胞が一番大きくなることを確認し、排卵後はその卵胞が排卵したことを確認します。

緊張しましたが、特に何もなく終了しました。

このとき分かったのは、生理の周期や基礎体温でちゃんと排卵してそうなグラフになっていることと、卵胞がつくられていたので排卵の準備はされているということだけです。

それでも私にとっては大きな一歩でした。

お会計は6000円くらいだったと思います。

(※当時は自費ということと、クリニックによってかなり金額の差があるのであまり参考にならないかもしれません)

次回は排卵前なので、約一週間後です。

このペースで費用が重なるとけっこう大変だぞ…と初回にして少しビビってしまいましたが、これで妊娠できたら安いものです。

これから医師の指示通りにすればいいのも気持ちがラクです。

まさかの性病が発覚する!

予定通り排卵直前にクリニックを受診しました。

前回の採血結果が返ってきたので医師から説明してもらいました。

ホルモン値は何も問題はありませんでした。

しかし、なんと性病にかかっていました。

それはクラミジアです。

まさかの陽性です。

「これは症状がないので長い間気が付かない人もいるくらいです。薬で治療できるので処方します。きっと旦那さんもクラミジアなので旦那さんの分も処方しますね」

とのことでした。

軽く言われましたが非常にショックでした。

いったい、いつどこで…そして私が夫どっちだろう…とグルグルと頭の中を駆け巡ります。

しかしこれを考えたところでそんなことは分からない。

薬を飲んで忘れるしかありません。

夫にもサラリと伝えて薬を飲んでもらいました。

もしかしたらクラミジアが原因で妊娠しなかったかもしれない…!そう思って治療後に期待を高めました。

少しでも不妊の原因になるものを潰せたら妊娠につながる…そう思うと何か異常があるほうがありがたいというものです。

そんな感じで変なポジティブさを発揮して次の検査結果を楽しみにすることにしました。

検査は異常なしだがタイミングを取るも妊娠せず

クラミジア問題は薬を飲んで解決し、次の問題は何かしら?と意気揚々と待ち構えて受診していましたが、それ以降の検査結果は異常なしが続く…。

嬉しいけど、複雑な気分です。

医師からは特に問題がないので、とりあえずタイミングで妊娠しそうだからタイミング法を提案されました。

タイミング法とは、生理周期や卵胞の成長具合で性交渉の日程を指示してもらうことです。

特に卵胞は自分で確認できないのでこれを診てもらうことで妊娠の確率は大幅に上がるはずです。

何なら指示された日程以外も多めにタイミングを取りました。

しかし、妊娠ならず。

クラミジアを治療したはずなのに…もしかするとクラミジアが問題ではなかったのかもしれません。

次なる問題を探すことにしました。

夫もついにクリニックデビュー!精液検査

次にできることと言えば、夫の精液検査でした。

しかしこれは非常にハードルが高い…。

当時は激務で時間を取るのも難しかったし、何せ夫はクリニックに通うことに消極的だった。

「時間はかかるかもしれないけど普通に妊娠するよ」

と思っていたので、クリニックに連れて行くのは大変そうだ…そう思っていました。

しかし医師から、

「旦那さんの精液検査もやっておいたほうがいいよ。妊娠しない半分の原因は旦那さんにもあるから」

と言われました。

それに夫に原因があったなら、そもそもタイミングを取っている場合ではなくさらに高度な治療が必要です。

精液検査の方法としては、精液を入れるカップを病院で受け取り、自宅で採取してクリニックへ持っていくというものでした。

来院しなくていいという条件が功を奏したのか、夫はわりとあっさりOKしてくれました。

採取したものと検査結果は私の担当です。

自分のものではありませんが、やはり検査結果を聞くのは少し緊張しました。

結果は特に異常なし、とのことです。

ここでも異常なしです。

しかし精液に異常がないことは非常に安心しました。

夫には今のことろ問題がなさそうなので、引き続き自分の検査に集中できるからです。

痛いとウワサの卵管造影検査に挑戦

クリニックに通いだして早数か月…卵胞の成長具合も見てもらってタイミングをはかるも妊娠しません。

想定ではクリニックにかよってすぐに妊娠できると勝手に思っていたので自分の中ではとんだタイムロスに感じました。

このままタイミングを取っても妊娠しないかもしれない…こうなったら自分で問題を見つけないといけない…。

私は不妊治療のブログでたびたび出てきていた『卵管造影検査』を受けることを決意しました。

卵管造影検査とは、卵管に造影剤を流してレントゲンを撮り、卵管の通りが正常であることを確認します。

卵管は精子が卵子と出会う通り道なので、詰まっていたり細くなったりしていると受精ができません。

不妊治療を進める上で非常に意味のある検査なのですが、非常に痛いということで有名です。

なのでこの検査を検討するまでには妊娠したい…と思っていたのですが、そろそろ自分の中で次のステップに進まなければならないと思い始めていました。

痛いことはなるべくやりたくないのですが、もうそんなことを言っている状況じゃないので、思い切って医師に尋ねてみました。

医師も、

「たしかにやってみるのも良いと思う。卵管の詰まりもキレイになるから妊娠する確率も上がると思うよ」

とのことでした。

そう言われるともうやるしかない。

すぐに予約を取ることに。

いやはや…この行動力は自分で自分を褒めてあげたい。

激痛の卵管造影検査だがやる価値はある

気が進まないながらも自分の意志で受ける卵管造影検査。

どのくらい痛いのかブログを検索しまくっていたからです。

たまに全然痛くなかったという希望にあふれた内容もありましたが、ほぼ激痛とのことです。

震え上がって夜も眠れませんでした。

体調は全然万全じゃない…こんなこともあろうかと、当日は仕事も休みを取って挑みました。

検査着に着替えていつもと違う診察台に寝ころびます。

「痛いですよね…?」

と医師に聞くと

「一瞬だから大丈夫。それに気絶した人とかもいないし」

と言われるが、あまりあてにならない言葉…。

そして医師から検査スタートの合図とともに子宮に驚くほどの重い痛みが走る。

「ふぐうぅ…!」

と言葉にならない声が漏れるほどに痛い…こんなに痛いとは…!

「は、早く…早く!」

と先生に言うけど、

「あともう少しだからね~」

と。

検査時間は数分なのに、非常に長く感じました。

しかし検査終了と同時に子宮の痛みは一瞬にして消え去りました。

その後は特に出血もなく、普通に歩けるし着替えもできました。

そして肝心の卵管は…

『異常なし』

先生からも、

「ちゃんと通っているから大丈夫!」

とレントゲン写真を見せてもらって説明されました。

「詰まっていなくて良かった…そして卵管もキレイになったからきっとすぐに妊娠できるはず…」

と安堵と期待に胸が膨らみます。

が、しかし検査後も妊娠することはありませんでした。

これでクリニックに通い半年が過ぎようとしていました。

思っていたよりも自分の不妊は根深いものかもしれません。

もう少しステップアップが必要かもしれません。